鍛えてますから

筋トレとFC東京とマンチェスターユナイテッドがすき

『未来のミライ』 本当に変な映画だった。もう細田作品は観ないかもしれない😓

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終始こんな感じでした。

 

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細田守作品はサマーウォーズが大好きで、ラストのカタルシスはこれぞ映画!って感じで最高。あの時代にあのアニメーション演出は衝撃的だったし(ネット世界のシーン)、自分のアニメIQが相当育てられた。狼こどもとバケモノの子は逆にピンと来なくて、特にバケモノの子のストーリーはひっどいなあ、下手くそだなあと思った。ミライ公開前後に時かけが金ローでやってたと思うんだけど、中学生の頃に観たきりの時かけを改めて観るとむず痒い感じがした。

細田守と言えばやっぱりデジモンのウォーゲームの気がしてる。あの短尺であの内容。作画が細田守ッ!って感じ。最後も感動できる最高の映画。お祭り男爵はちょっと無理でした。

 

その最新作と言うことで、映画館の予告も面白そうだったし観に行こうと思った。しかし聞こえてくるのは批評の嵐🌪 ちょっとやめておこうと思って今に至る。冬になってようやくソフト化されたのでポップコーンを片手に観た。とにかく変な映画であることは間違いなかったけど雰囲気は大好き。ところどころクスッとできるし(くんちゃんが可愛い、かわいすぎ)声優陣もうまい(上白石萌歌好きだ!)。ただ幾ら何でも遠慮がなさすぎるような演出もあるし、不思議体験になんの説明もなければ何を観させられているのかわからなくなることが多くてクラクラした。あと全然想像していた物語と違った。

 

4歳になる訓君に妹ができるところから始まる。ちなみにこの前の訓君の軌跡OPが山下達郎氏の歌もあいまってよかった。あの曲最後に流れるものだとばかり思っていた。

両親は赤ん坊の妹・ミライちゃんに付きっ切り。ミライちゃん好きくない! な訓君。

あ、この物語は未来と過去を冒険して様々な人たちに会って、訓君が成長して、最終的にはミライちゃんを受け入れてお兄ちゃんとしての自覚ができて終わるんだな とわかる。が殺人的に物語の構成がガタガタすぎる。

物語はショートショート構成になっていて何個かの幕に別れている。1幕につき訓ちゃんの前に未来や過去の人物が現れて訓ちゃんが成長していくのだが(犬については謎)、それが地続きになっていないので(切り替わる)、幕が変わるごとに訓ちゃんがわがままモードになっているので全然成長している感がない!💔 特に終盤、自転車に乗れるようになる場面は訓ちゃん成長したね、、😢 と思えば次の幕では家族でキャンプへ行こうという中でわがままモードが発動、、と言う成長のカタルシスを感じられないのである!

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けど自転車に乗れるようになるエピソードについては訓ちゃんの自立が描かれていていいなあと思うエピソードだった。自転車に乗る練習をする幼少時代なんて普遍的であるし、感情移入しやすいと思う。

自転車エピソードの案内人・福山雅治演じるひいじいちゃんがワイルドでかっこよかった。。 自転車なんてもう乗らない!なんていう訓ちゃんが、雅治に触発されて次の日に自ら公園に行こうと言ったのがグッときた!

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他にも好きなエピソードがあ流。それが雛人形のエピソード。

未来からミライちゃんがやってきて、雛人形をしまわないと婚期が遅れるということでパパに隠れながら協力して片付けるというもの(そんな理由で過去にきちゃうのミライちゃん!? 何未来だと簡単に過去に来れるの?)。初めてミライちゃんが出てきて、くんちゃんとミライちゃんの交流がメインになるんだけど、とにかくアニメーションとしてキャラの動かし方描写の仕方が素晴らしすぎてこの幕だけ観れただけでよかったなあと思った。パパから隠れるというサスペンスもあるのが👍 とぼけたくんちゃん、しっかり者のミライちゃん、渋々巻き込まれる人間態ゆっこのトリオは見応えがあった。この三人で過去未来を冒険して欲しかったし、ゆっこはもっと掘り下げていいキャラだと思ったので勿体無いなあと思った。

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いい点はたくさんあるんだけど引っかかる点が多すぎるのが今作。

まずくんちゃんが過去や未来にいけるのか、ミライちゃんがなぜ過去にいけるのか、なぜ犬と会話できてエクスタシーしたのか(笑)。その説明が一切ない。本当にない。いいのかこれで?と思った。これが許されるのか?とちょっとおこ。

 

あと遠慮のなさすぎる演出。ラストエピソードでくんちゃんが行き着く未来の東京駅。ちょっとここのシーンが観念的すぎて本当にクラクラしたのだったが。そこの話とか演出とかが鳥肌が出るほど嫌いだった。はっきり言って不気味。

横道にそれるが、幼少の母と会って家中を破壊するシーンもクラクラした。狂気的すぎるし何を観させられているのか本当にわからなかった。

結局この幕でやりたかったこととしては、ミライちゃんが危機に瀕していることを助けることによって兄としての自覚を持たせることだと思っていて。もっと直線的にやればよかったのにと思ったり。あまりにも遠回りすぎるんじゃないかと。

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そこから繋がるラストシーン。くんちゃんの時代に帰ろう!というもの。ここも観念的すぎてクラクラ。最終的にミライちゃんの「ちょっとした偶然が積み重なって今の自分たちが形作られているんだね」というセリフに戦慄。確かにいいセリフだと思いけれど今回のテーマとなにも関係ないし、もっとあるだろーと思った。時かけとかサマウォを作った人が作ったとは思えない内容だったと思う。

 

色々書いてきたがもっと冒険活劇的なものを期待していたのは事実。次回作はそういうのをお願いしたい😏

評判通り嫌悪感のでる作品だった。やっぱり、ごめんなさい、嫌いですこの映画。もう一度観ろと言われてもみれない。拷問に近い。

あの未来の東京駅から、未来のミライちゃんと過去へ未来へ冒険してくんちゃんが成長していくって内容でよかったんじゃ。というかそれを期待していた。