ゴジラKOM 〜そこに怪獣は'実在'する!〜
<前置き>
ギャレゴジ、コングと続くモンスターバースシリーズの第3弾な今作。
(しかし今作のポスター、全てセンスがいい)
前2作は鑑賞済。ゴジラシリーズ はシン・ゴジラしか観てない。ゴジラ世代じゃないんです…。
前作コングの最後でついにでてきたユニバース構想。コング鑑賞当時は、ふーん 次はキングギドラとかでてくるのか〜(名前だけは知ってる)とか思ってたくらい。
今作の劇場予告とかみたときも、エヴァみたいな神秘的な音楽の中でかいじゅうたちが出てきてて、 あぁ、こりゃリアタイ世代のオールドマンたちは大熱狂なんだなとか思って、悔しい思いをした。
ツイッターで怪獣好きたちの絶賛の嵐ツイートのせいでみたくなったので今回観に行った。特に過去作の予習なんかはナッシングです。
😎😎😎😎😎😎😎😎😎😎😎
<世界観>
今作は世界観の造形が見事だなあと。
ギャレゴジから5年後の世界。怪獣はすでに世界に認知されていて
各地には怪獣たちが封印されている(!)という世界。
ユニバース的には最高の環境。どんどん各地の怪獣で映画やスピンオフドラマが作れるよ!やったね!
世界情勢的には、怪獣やばい!殲滅殲滅ゥ!って感じなんだけど、
有権者の見解は 怪獣たちがこの世界のバランスをとってるので、
僕達人間が彼らのペットになりましょう🐕 って言ってるのが面白かった。
<登場人物>
・ラッセル一家
今作の人間ドラマはこの家族を中心に進んでいくが、特撮映画に心当たりがありすぎる、人間ドラマがかなり雑、という現象を引き起こす家族でもある。
●マーク・ラッセル博士
みてこのダメおやじ感。
家族の為に色々頑張っている感じだったが、
今思い返すと割とそこらへんのおじさん的な印象。
●エマ・ラッセル博士
今回の巨悪の根源。
息子がなくなったショックによって、『人間は地球にはびこる病原菌』という東方不敗イズム前回の思想におちいり、各地の怪獣を復活させようとする。
夫と共に開発した『特撮映画でよく出てくる謎の装置』を使って怪獣をコントロールできる。
■マディソン・ラッセル
予告の段階では少年かと思った・・・ くらいのイケメン。
両親は離婚して母親ことマスターアジアの素で修行を積んでいるけど、パパのことも心配・・ という全国のお父さんを虜にする娘。
後半、ファミコンくらい雑に扱われた『特撮映画でよく出てくる謎の装置』を奪って一人奮闘する。
・モナーク
アベンジャーズで言う所のシールドみたいな組織。
■芹沢猪四郎博士
世界のケンワタナベ。かなり美味しい役だったよなあ・・・。
■ヴィヴィアン・グレアム博士
前作から引き続き登場。
やっぱりサリーホーキンスは、、 なんか、エロスを感じてしまうよね。
死亡シーンは突然すぎた・・・。
・登場タイタン
(登場怪獣として紹介したいけれど、あえて'タイタン'と呼称したい。)
主に4体がメインなんだけど、それぞれ個性を持っていて、ずっと生態を観察していたい・・ってなる。もう確実にそこに'実在'しているんだよね。
敵チームは ヤツら とか呼ぶんだけど、
博士たちは 「彼ら」 とか 「彼女」 とか呼ぶのがいいと思った。
■ゴジラ
イケメンオブイケメン。
復活からの、お囃子ゴジラのテーマで震えない男の子はいないでしょう。
ようつべで見れるゴジラテーマメイキング、面白いのでおすすめ。
通称・モンスターゼロ あああかっこいい。今作のボス。南極に氷漬けにされてるってのも強キャラ感プンプンで👌
3つの頭はそれぞれ自我を持っており、左の末っ子みたいな子が可愛かったw
で、その末っ子がゴジラに食われちゃうんだけど、ピッコロみたいに再生して、
推しが、、復活した、、 よかった😢 と思った。
■モスラ
今作初登場タイタン。
僕はね、最初の親子と共鳴するモスラをみてね、なんだか泣けちまったんですよねこれが。あまりにも、あまりにも美しすぎましたのよ、我らが女王は。
滝の裏に隠されているっていうのがもう神秘って感じ。羽化の瞬間とかため息出た。。
■ラドン
完全なるスネ夫。とりあえず長いものに巻かれる男。
そこがいい。
ラドン飛翔、からの戦闘機との戦闘とかとても見所でした。
飛翔シーンの街中の被害とかも面白い。風!!!風やばい!!ってなる。
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<今作の見所さん>
1.怪獣たちのど迫力バトル!
こりゃ劇場でみなきゃ損ですよ。ってくらいの大バトル。
南極で、海中で、市街で・・ バトル勃発!
ただ一言、これ特撮映画でありがちだけど、
画面が暗い!! さすがに暗すぎてなにしているのかわからない・・ ってことはなかったけど。日中の戦闘とかみてみたかったですね〜😎
よくこの手の映画であるのが、開始30分でようやく怪獣がちらっと出てくる とか、退屈なドラマパートが多く割り込んできてテンポが遅くて眠くなる😪 とか。今作はバトル ちょい休憩 バトル ちょい休憩・・ って感じでとってもスピーディーに進んで行くので上映時間があっというまです。
2.雑な人間ドラマ
特撮映画にありがちな笑 かなり雑すぎます。
人間ドラマが中心ではない。怪獣たちのバトルをどう盛り上げるかが中心で、人間ドラマはその材料にしかなってないんですよねえ。
特撮映画の宿命か・・。まあ・・でもケンワタナベのシーンはよかったですね!
3.音楽! 祭りじゃ祭りじゃ!
オキシジェン・デストロイヤーの使用によって傷つくゴジラ。
キングギドラを倒すために、傷をいやすゴジラに核爆発を与えて復活させるシーン。
ここで!誰もが知っているあのテーマが! ん・・・様子がおかしいぞ・・これは
祭りじゃあああああい!!わっしょいわっしょい!
あのシーンのために、この映画はある と言っても過言ではないくらいの印象深いシーンでした。
4.個性的なタイタンたち。
キングギドラの復活によって、各地で次々に現れる怪獣たち。
ちらっとしか出てこないけど、マンモスみたいなやつとか蜘蛛みたいなやつとか・・ 前作のムートーとかもいましたね。
とにかく怪獣たちが個性豊か。感情豊か。ちゃんと「生物」なんですよね。
ここはさすが怪獣映画オタクの監督の作品というか。監督の頭の中には生きているんでしょうね、彼らが。
今後もどんどん個性的なタイタンたちが出てくるんでしょうね。楽しみでございます。