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『アクアマン』 多様化するヒーロービギンズ映画の中でもウマくまとまってた(⊙Д⊙””)ギョギョッ

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▲関口メンディアクアマンがツボだったのでぺたり。

 

アクアマン。

DCエクステンデッドユニバース作品の一つで、アクアマン自体はBvsSで顔見せしてジャスティスリーグでメンバーの一人として登場した。それの単体作品。が、今までのDC映画を観なくても単体として完結しているのでユニバース作品を感じさせない。MCUはもう完全に初見さんお断りだがそれと差別化したのかまだ規模がでかくないからなのか。なのでお客さんは結構入っていた。ユニバースを期待しているこちらとしては、他DCキャラの参戦はなかったのでちょっと残念。

かなり雑記だが、隣の席がメガネで1人で着ている中学生くらいの男の子だった。何か自分の過去を照らし合わせてちょっと感慨深かった。アクアマンを観てジェイソンモモアに痺れていると嬉しいな。

自分はジェイソンモモアもといアーサーことアクアマンが、ジャスティスリーグから大好きなので単体作品が作られると聞いて歓喜した。ジャスティスリーグの真実の投げ縄の下りを観れば誰だって好きになってしまうだろう! ジャスティスリーグファミリーのヤンチャな長男枠のアクアマンだが、今回はアトランティスの王になるべく奮闘する。

ちなみに自分は字幕で観たのだが吹き替えについて語らせてほしい。DCはMCUと違ってメインに芸能人を起用しないのが本当に好感が持てる。ローカライズ班の人たちに感謝したい。アクアマンは安元洋貴でヒロインである、メラは田中理恵。あえて言うとぴったりすぎて怖くなる。字幕版しか観ていないが余裕で脳内再生ができる。ソフト化された場合は吹き替え版でも是非観たい。ジャスティスリーグから思っていたが アクアマン=安元洋貴 は抜群だと思う。

 

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まずポスターが素晴らしい。予告も素晴らしくてワクワクして観た。BvsS、スースクを知っている身としては、「MCUとなぜ差がついたのか」「画面が暗い」「ストーリーにツッコミどころしかない」とボロクソ言われていたDC映画が復権してくれたことに感謝したい。ワンダーウーマンジャスティスリーグに続く傑作。どんどん傑作が作られていくDC映画。今後はシャザム、ワンダーウーマン2、サイボーグ、グリーンランタンが控えていてMCU創世記のようなワクワク感がすごい。フラッシュの単独映画も予定されていて、引っ張りだこのエズラミラーのスケジュール調整中だそうだ。ベンアクレックバットマンの単独映画も観たいのでどんどん繁盛してほしい。ジャスティスリーグオリジナルメンバーの単独映画を一通りやってからの、ランタンも加えたジャスティスリーグ2が楽しみ。

MCUはここから主要メンバーが抜けてしまうと聞いて、ヒーロー映画の覇権をどっちがとるのか非常に興味深い。

 

ストーリーとしては、人間と海中人ハーフであるアクアマンが如何にして王になるかを描く。ジャスティスリーグではメンバーと協力して悪を滅ぼしているのでヒーローとしての骨格みたいなのはできている。そもそもJLの初登場シーンではベンアフレックを問答無用で追い返したが、ウイスキーを飲みながら荒れ狂う海に潜り、漁船を助けていたきがするのでもともと清い心のヒーローであった。

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アクアマンは人とアトランティス人のハーフなんだけど、そのオリジンが映画冒頭ファーストシークエンスで描かれる。51歳とは思えない母役・ニコール・キッドマンのえっぐいアクションシーンが見所で、そういえば全然触れていなかったジェームズワンのあの独特なカメラワークが見事だった。ジェームズワンに一応触れておくと、ポールウォーカーに合掌なワイスピスカイミッションで度肝を抜かれたのだが、特にトニージャーとポールウォーカーの打ち合いがよかったので未見の方は是非。本作のアクション映画のアクションシーンは随所に工夫が凝らされているのでそこも見所だった。で、母親はアトランティスの女王なんだけど政略結婚にうんざりして人間界に逃げてきて、そのまま人間の男と恋に落ちてしまったと。でも王様が激怒して母親を連れ戻させるために兵士を送りこんでくる。そこで母親は、子供とお父さんを残して自分が犠牲になってアトランティスに帰る、、と。その子供がアクアマン、アーサーなのである。

アトランティスの参謀役でアクアマンの師匠であるウィレムデフォー(久しぶりに観た気がするけどめちゃめちゃ老けていた)に、あの後アトランティスに帰ってきたお前の母親は処刑された 旨を聞く。ジャスティスリーグでもふてぶてしい、どこか斜に構えた売れないバンドマンみたいなアーサーなのだが、今作ではアーサーの出生が書かれたことによって、「自分が生まれたことによって母親が死んでしまったので、自分は望まれない子だったんだ」イズムを胸に抱えていたことが発覚。全てはアーサーの強がりだったのね( ;  ; )アドニスといいこういうキャラクターには弱い。

どうでもいいんだけど参謀役のウィレムデフォー。とんでもなく悪人顔で何か企んでいる雰囲気をかもしだしているので、いつアーサーとメラを裏切るんじゃないかとヒヤヒヤしていた。

アーサーの出生がわかったところで現代。てっきり親父さんお亡くなりになったのかと思いきや全然元気。アーサーは海の悪人を懲らしめながらたまに親父の元に帰り、たらふくビールを飲んで生活しているとわかる。序盤の潜水艦で海賊たちを滅多打ちにするシーケンスは最高だなと思った。アクアマンがドアップになるたびにプロレスラーみたいな音楽がなるのにもグッときた。ãã¢ã¯ã¢ãã³ åç»å ´ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

▲予告では何遍もみたこのシーン。予告の字幕では「ヒト違いだ!」みたいなのがふられていたけど本編では全然違った。確か「乗船許可証は?」になってた気がする。

 

でこの序盤のアクアマンのある行動によって今作のヴィランが生まれてしまうのだが、ここがアクアマンじゃなくてまた別のヒーローだったなら同じ選択をしていないなと思ったのが面白い。冒頭からまだこのアクアマンは不完全ですよーっていうのが観客に投げ込まれる。

このヴィランなんだけど、「ブラックマンタ」と名乗るんだけど、予告で出てきた時からえらく可愛らしいヴィランだなーと思ったのだが、物語が進みに連れてこの映画のメインヴィランでないことがわかってガッカリ。きっと次回作では量産型として登場するでしょう。アクアマンとの対比で潜水服みたいな出で立ちで、ツヤツヤしたメタリックブラックがかっこいい👌

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▲自分でスーツを改造しちゃうのにはワクワクした。特にエアブラシで白から黒にするのにはこだわりを感じた。今後はいい感じのヴィランになってほしい。

 

で、今回のメインヴィランはというと、アーサーの弟であるオームくん。オーシャンマスターを目指して地上を占領するのが目的。地上人のことを海汚染するし嫌い😡 ってのが動機。オームの中の人はパトリックウィルソンさんなのだが、なんとウォッチメンのナイトオウル2世役だと調べたらわかった。痩せたし、こんなヒトだっけ?と困惑した。

オームの企みに気づいてアーサーに助けを求めるのが今作のヒロイン・メラ。ピッチピチな衣装をきていてまあセクシーなんだけれど正直観ているこっちが恥ずかしくなるので普通の格好の方が好き。オームを止めるため、アーサーと一緒にトライデントを探す旅に出るんだけど、めちゃくちゃいちゃついていてよかった。

自分は、人間界以外の世界から王女様がやってきて、人間界の常識を知らずに突拍子も無い行動をしてそれを主人公が優しくフォローする みたいなシーンフェチなので(なんのこっちゃ)、イタリア半島でアーサーと共にお花を食べるシーンは 早く結婚して幸せになってくださいと願った。

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一度は「俺には関係ないね!」とアーサーは断るんだけど、オームが津波を起こして、父親が死にかけてしまう。そこでアーサーに戦う理由ができて、アトランティスに乗り込むことになる。この津波のシーンなんだけど、自分は2Dで観たが、IMAX3Dとかで観たらきっとめちゃめちゃ怖いと思う。あの自然災害直後の日本だったらきっと公開中止になっていたと思う。

アトランティスの美術はとにかく美しくて、スターウォーズEp1・惑星ナブーのグンガン族の住処を思い出した。ワカンダといいアトランティスといい、人知れず高度に発展している都市を観るとワクワクする。

オームの地上戦略を止めるために、王である証・トライデントを手に入れるため、メラと共に旅をするアーサー。ワイスピよろしく、場面が変わるたびにいい感じのノリノリ音楽がかかるのがツボだった。

 

シチリア島では、冒頭誕生したヴィラン・ブラックマンタが登場。冒頭無双していたアクアマンだったが、ブラックマンタ相手に苦戦。シチリア島を舞台に鬼ごっこに転じる。カメラアングルがとにかくすごくて一軒の価値ありだと思った。

屋根を使って逃げていくシーンは、ボーンの何作目だかのチェイスシーンや、ワイスピMEGA MAXのシーンを思い出した。

ブラックマンタの配下が壁をぶち壊して進んでいく脳筋イズムは観ていて気持ちよかったし、ブラックマンタに追われるアーサーと、その配下に追われるメラの2つのチェイスをテンポ弾むのがよかった。アーサーを追い詰めるのだが結局負けてしまい、以降活躍しないブラックマンタにはガッカリした。

 

ブラックマンタを撃退して、地球の核に到達し、死んだと思った母親に再開してトライデントを手に入れるアクアマン。

トライデントを手に入れるシーンで出てくる、トライデントを一千年守っている主はバカ恐ろしかった。アーサーの無力感といい、不気味な声といい、海底の不気味さといいダークソウルシリーズのボスに出てきてもおかしくない異様さだった。

無事にトライデントを手に入れて僕たちが知っているおなじみの衣装を纏ってアクアマンになる。アクアマンの金ピカでいかにもヒーローです!っていうコスチュームを、荒いプロレスラーみたいなアーサーが着ているというギャップがアクアマンというキャラの魅力を存分に出していると思う。ここで髪とか髭とか整えないあたりが最高。

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アクアマンが王として覚醒して、いよいよ最終決戦。オームがオーシャンマスターになるために海中にある別の種族と戦争している中に介入。船上でオームとの最終決戦となる。アトランティスでの決闘で一度負けているのを観ているので、再決戦で、しかも師匠に習った技でオームに打ち勝つっていうのはよかった。結局アーサーとオームらの母親が出て着て事態は収拾。オームは反省したのかよくわからないけど牢獄に入れられるとのこと。

で、最後はヒーロー映画名物、ナレーションで「俺の名前は、アクアマン!」でエンドロールへ。アーサーの父親と母親が再会してカットを入れてくるあたりの気の使い方がいいなあと思う。

 

作品を思い出しながら文章を書いていたけど、ジェイソンモモアの魅力満載の映画だったなあと。エンドロール後はなにやらアクアマン続編の匂いがプンプンするが、特にやることなさそうなのが心配なのと、王様となって成熟してしまった今のアーサーだとジャスティスリーグ2に出てしまった場合、個性が消えて埋もれてしまわないかが心配。そんな感じでした。